クライアント・社会に貢献する組織
「この業界は、地味で面白くない」「ITの発達によって将来的になくなる業界だ」そんな声も聞きますが、私はそんなことは全くないと思っています。それは、日本の経済・企業に対して我々が貢献できる分野が、本当に多くあると感じているからです。会社はヒト、モノ、カネ、情報の集合体だと言われますが、我々のクライアントの多くも、これらの経営資源を有効活用しながら、課題解決をしながら事業活動を行っています。
会社が活動した結果は、決算書という形にまとめられます。ここで会社の決算書は、一定期間の会社の活動、一時点の財政状態を、金銭という尺度を通して表現したものです。
先ほどの声は、決算をまとめるツールである「会計や税務」が地味である。会計処理や税務申告書の作成は将来的にITで行われるようになって、我々の仕事は無くなるという意味なのでしょう。
私には双方とも納得できない話ですが、仮にそれを認めるとしても、決算書の内容を理解して、会社の現状を分析することは「人が行うべき業務」ですし、それを利用して次の一手を考えることはITにはできない相談です。私達は信頼ある会計・税務を通して、クライアントの現状を正確に把握し、アドバイスもできる、クライアントにとって必要なパートナーになりたいと考えています。
時に寄り添い、時に遠くから現状を俯瞰して課題を整理・解決し、よりよい未来に伴走することで、クライアントの価値は高まります。また私たちの存在意義はそこにあるのです。会計税務の業務はクライアントの成長を通じて社会貢献に繋がる業務です。ITではできない分野こそ、私達が本当にやらなくてはならない役割なのです。
「過去思考」と「未来思考」
前述のことは、『税理士には「過去思考」だけでなくて、「未来思考」も必要である』と言い換えることができます。
現在の税理士の仕事は、必要な書類を集め、クライアントの会計処理を確認して、適切な処理を施す業務がメインです。これは「過去」を集め・処理する作業と言えるかもしれません。これが、業務が地味で、将来無くなると言われる所以でしょう。ただ決算書作成に関する省力化は進んでいるものの、近い将来にそれが、ITによって自動的に作成される目途は経っていません。
ここで正しい決算書を作成することは本当に重要です。決算書は会社内部での現状に関する認識はもちろん、税金計算、銀行の与信判断など、外部の会社の利害関係者にも大きな影響を与えます。また現状だけでなくて、それは将来の意思決定や戦略にも重要な影響を与えます。我々のプロフェッショナルとしての拠り所が会計・税務にある以上、決算書を作成するための知識・経験は不可欠なものです。
ただこれからの税理士は、それだけでは、十分とは言えません。私たちのクライアントは、上場・非上場の一般企業や公益法人・個人が中心で、成長を目指してアクティブに活動する会社も多くあります。成長企業は、さらに自社が成長するために、MA、IPO、海外進出支援、事業承継、組織再編、連結納税、国際税務といったソリューションを求めています。私たちはクライアントと過去の決算書に基づいて、現状や将来に話をするとき、時にこれらの成長戦略についてアドバイスを求められます。
会計税務は単に決算書を作成するための知識でなくて、会社の将来の成長戦略に繋がります。このために、これからの税理士は、「過去思考」はもちろん、「未来思考」も身につけなくてはならないのです。我々は成長企業に対するこれらの成長戦略はもちろん、公益法人、個人の相続対策に対しても各種のコンサルティング業務を数多く行っています。
我々はクライアントの付加価値を高め、クライアントや業界のオピニオンリーダーであることを目標としています。
プロフェッショナルへと成長するために。
幅広い働き方や、得意分野を活用して働けることも当社の強みです。我々には個人を尊重しながらお互いに助け合うとともに刺激し合い、切磋琢磨できる組織風土があります。人にはそれぞれ異なった様々な個性がありますが、朝日税理士法人は「プロフェッショナルで、助け合える仲間がいる組織」でありたいと思っています。
ここで我々の考えるプロフェッショナルとは、適切で迅速な「処理能力」と「会計・税務の知識と経験」の土台の上に、「コミュニケーション能力」「現状分析ができる力」「会計・税務以外の幅広い知識」「未来を読む力」「問題解決能力」を持っている人だと考えています。
初めから全てを持っている人はいませんが、それぞれが必要な能力を身に付けられるよう、IT化などを利用して、できる所は効率化し、業務や教育研修を通じて、無理なく成長できる環境を整えていきます。また私たちは互いに刺激し合いながらも、仲間同士で助け合いながら進んで行ける組織です。
それぞれが、基礎から着実に知識や経験を積み上げるとともに、遠くから事象を俯瞰できるようなプロフェッショナルへと進化して欲しい。それが、私の想いです。
ドキドキしながら充実感を感じながら成長したい方だけでなく、キャリアに迷っている方にも居場所は勿論あります。それぞれの個性を生かしながら、ぜひプロフェッショナル集団の一員に加わってください。